
会社やアルバイト先などで、苦手意識を持つ上司やスタッフがいることは珍しくありません。一人一人違う性格を持って生まれたのですから、フィーリングが合わない人もいるはずです。
私が学生の頃は、苦手と思う人とは関わらないようにして生きて来たので、特別人間関係で悩んだことはありませんでした。
しかし、働くとなると話は別です。アルバイト先や職場が同じであれば、一緒に仕事をすることも出て来ますし、仕事を一緒にしていく上でもコミュニケーションを取らなければいけない場合がほとんどですよね。そのような場合は、関わらないようにすることは難しいでしょう。それでは、苦手意識がある人とどのように付き合って行くべきなのでしょうか?
今回の記事では、私が実際に試してみて効果的だった「人との付き合い方」に関してのtipsをいくつかご紹介したいと思います。
1. 苦手な人とどのように付き合えばいいの?
冒頭でもお伝えしたように、働く場所が同じ人と関わらないことは難しいですから、簡単に言ってしまえば、「上手くいってしまったほうがラク」なのです。
しかし、人を変えるというのは容易なことではないです。そのためまずは、相手を変えよう!という考えを捨てて、あなたの「苦手な人に対しての考え方」を変えていくのが一番ラクです。
「え?なんで私が変わらなきゃいけないの・・・」と思う人もいるかと思いますが、一度この記事を読んでみて、考え直してみてください。
2. 苦手だと思う点を洗い出してみよう
なぜその人のことが苦手なのか洗い出してみましょう。「そんなん言ったら永遠に出せるよ!」という人は紙やスマホのメモ帳を活用して、思いつく限り書き出してみてください。
「なんとなく苦手」はNGです。あなたの体から拒否反応が出ているということは、必ず苦手と感じることがあるはずです。
たとえば、
- 聞く耳を持たない
- 全ての意見に否定から入る
- そもそも働かない
- なんども同じことを繰り返す
- 自己中心的
など。
苦手だと思う点を洗い出してみることで、どんなところが嫌なのかが言語化され、頭の整理にもなります。

3. 具体的な出来事をあげてみよう
さて、書き出したリストをみて具体的なエピソードを出していきます。
先ほどの「聞く耳を持たない」の例で考えると、
- 報告をしたのに聞いてないと後々言われた
- 忙しいからと後周しにされた
- 相談ができず仕事がはかどらなかった
- ただ話を聞いて欲しかっただけなのに、自分を否定された気持ちになった
- 一生懸命レクチャーしているのに、聞く態度が悪くて苛立った
など。
一緒に働いていくうえで、コミュニケーションが取れないのは非常に厄介ですよね。
このときに、その言動を取られたことによってあなたが「どうして嫌だったのか」どのようなことが「あなたにとって不利だと感じたのか」も一緒に考えてみると尚良いですよ!
引き続き先程の例で考えてみましょう。
▶︎「聞く耳を持たない」場合
報告をしたのに聞いてないと後々言われた
→企画をもう一度考え直さないといけなくなり、作業量が倍に。業務時間が大幅に増加し、睡眠時間も削られ、体力的にも辛くなった。
といったことなどでしょうか。
相手が話を聞かないことは、あなたの時間と体力を奪ったということに対して腹が立っているということが導き出せました。尚更、相手が話を聞いてくれないことは腹立たしく感じますよね。
しかし、「やっぱり上司が話を聞かないから、私は時間も体力も奪われたじゃないの!」と感情的になったところでなにも解決しません。それではこの後はどうしたら良いのか見て行きます。

4. 相手の気持ちを推測してみよう
私の気持ちを少しも分かってくれないのに、相手の気持ちを推測しなきゃいけないの? と眉間にシワを寄せる人がいるかもしれませんが、あなたが相手に少しでも変わってほしいと思っているなら、相手もあなたに変わってほしいと思っている点があるのです。
その気持ちをお互いに汲み取ろうとしなかったため、苦手意識を持ってしまう結果になりました。
そのため苦手意識を取り払って「関係を良くしたい」と願うのであれば、相手の気持ちを推測することは必要なトレーニングのひとつです。
あなたが相手に対して抱いている「聞く耳を持ってくれない」という不満を、相手側に立って気持ちを推測して考えてみましょう。
- 話が長いから聞いてて疲れるなあ
- 時間がないため要点のみ伝えてほしい
- 直接話す時間が取れない場合は、メールや社内チャットなどで報告してほしい
- 熱くレクチャーしてくれてるけど何が言いたいのかわからない
- 私も気分が落ち込んでいるから今は話しかけないで欲しい
などと推測してみるとどうでしょう?
あなたの行動を変えることで、解決することができそうですよね。
5. あなたの行動を変えてみる
さて、行動をどのように変えていけば良いのか見ていきましょう。
- 話が長いから聞いてて疲れるなあ
- 時間がないため要点のみ伝えてほしい
- 直接話す時間が取れない場合は、メールや社内チャットなどで報告してほしい
- 熱くレクチャーしてくれてるけど何が言いたいのかわからない
- 私も気分が落ち込んでいるから今は話しかけないで欲しい
相手が上記のように感じてしまったということは、もしかしたら「相手のことを思いながら」物事を伝えていなかったのかもしれません。「話をする」ということは、あなたの時間も相手の時間も使うことになります。
今までは「あなたの時間」にのみフォーカスして考えていませんでしたか? 相手の時間のことも考えることができると行動が変わってくるはずです。
伝える際は、
- 話の要点
- あなたの意見
- 相手にして欲しい行動
を押さえると、伝わりやすくなります。相手が理解しやすいような資料、文章を意識してみましょう。

まとめ
少し遠回りな伝え方になってしまったかもしれませんが、苦手な人と上手く付き合って行くためには、相手側の気持ちを考えながら付き合って行くことが大切ということです。これは、相手が目上の方でも後輩でも同じです。
そうすることで、苦手な人のみではなく人間関係全般的に上手く行くことにも繋がって来ますよ。論理的に考えるのは、面倒くさいと感じてしまいがちですが、本質的なところをみるトレーニングだと思って試して見てください。
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